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2012'05.10 (Thu)

"What about me? Reflections on autism and why bullying is so easy, and acceptance so tough." 【イベント参加レポ ①】

「自閉症といじめ」のセミナーに出席してきました。                               7040908861_f56d66f8b5_m.jpg  

このセミナーは、自閉症や発達障害の研究をしているSFU (Simon Fraser University) の団体が主催していて、自閉症児を育てている親御さんや、教師などの関係者、約40名ほどが参加。

【第一部】 パネラー4人によるプレゼンテーション


  • Grace Iarocci
              (PhD, R. Psych, Associate Professor of Psychology and 
               Director of the Autism & Developmental Disorders Lab, SFU)

  • Anthony Bailey
              (MBBS, Institute of Mental Health Chair in Child and Adolescent
               Psychiatry, Professor of Psychiatry, UBC)

  • Elizabeth Kelley
              (PhD, Assistant Professor of Psychology, Centre for Neuroscience
               Studies, Director of ASD Studies, Queen’s 
University)

  • Emily Gardiner 
             (New doctoral student in the Developmental Psychology program at SFU)

※このうち、Elizabethは自閉症児のお母さん、Emilyは妹さんが自閉症で、どちらも乗り越えてきた「いじめ」の経験をシェアしてくれました。

【第二部】 参加者とパネラーによる自由なディスカッション

全ての内容は記載できないので、私自身が「へ~」っと思ったモノだけ要約します。

【More・・・】


■ このバンクーバー地域では、全体の26%にあたる自閉症児が学校でいじめの経験を持つそう。

■ いじめが発覚すると、一般的な対処法は、「無視をする」こと。いじめに対して、あまりに過剰反応して、いろいろ対策を講じようを思考錯誤すると、問題が大きくなってしまう可能性もあるからです。無視をすることによって、いじめが沈静化すればいいんですけど、そうではない場合は、さらにやっかいになるようです。

一見沈静化したように見えたとしても、高機能自閉症児の中には、人一倍記憶力がいい子がいて、一度経験した嫌な出来事がトラウマになってしまって、なかなか頭から消すことができない。本来のいじめの現実が終わっているのにもかかわらず、前に進めず、いつまでも心の中で覚えている。その結果、しばらく経ってからウツを発病してしまったり、自殺をしてしまったりする子どももいるそうです。

中には、何年も経って、大人になってから、Facebookなどのソーシャルネットワークのサイトを駆使して、当時いじめていた子どもの名前を検索。見つけ出して、復讐心に燃える子どももいるそうです。こうなってしまっては、子どもが可哀想なので、一慨に「いじめ=無視」というのは、危険な方程式です。

■ いじめを経験するというのは、必ずしも悪いだけではなく、克服できたとしたら、その子どもはより精神的に強くなれるという効果もあるようです。 参加者の一人、6歳の自閉症児を育てているというカナダ人のシングルマザーが、パネラーのElizabethに質問をしました。

Q:「私の息子は、小学校に入学したばかり。最初は周りの子どもとも仲良くなって、一緒にいろいろしていたけど、徐々にみんなができることが息子だけできなくなってしまったんです。差が大きくなるにつれ、除け者にされるようになってしまい、今現在、友達はゼロ。息子は、自分が他の人とは違っているのは気が付いているようですが、なんで違っているのかが理解できません。どんなに親である私が、自閉症だということを説明しても、本人は勿論のこと、学校の担任までもが理解してくれず、協力的ではないんです。友達の息子への悪態はエスカレートするばかり。傷つく言葉を平気で浴びせます。こんな状況の中、どうやって息子を助けたらいいのか・・・わかりません。」

お母さんの悲痛な叫びに、Elizabethは、息子さんのことを例に出し、こう答えました。

A:「私も一生懸命、息子に対してアスペルガーっていう障害を理解してもらおうと努力したわ。いろいろな本を読んで、どういう風に説明したら一番わかりやすいのかも勉強した。そして、そいういう努力を重ねている内に、息子が言ったの。『ママ、僕はね、アスペラギア星っていう特別な星から、普通の人間を研究するためにやってきたんだよ。』って。同じ地球人じゃないから、みんなとは違っているんだっていう解釈をすることで、自分のアイデンティティーを見つけることができたんです。」

こんな感じで考えられるようになってから、いじめを克服することができたそうなんです!
すごいですね、この息子さん!!

「みんなと違っても大丈夫」って、自分自身を受け入れること。
これは、なにも障害を持っている人達だけではありませんよね。私達みんなに共通するポジティブに生きる術だって、私には思いました。

【関連/引用/参考サイト】
Autism & Developmental Disorders Lab
・Image: by nist6ss CC BY-SA 2.0 JP

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