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2015'03.29 (Sun)

Representation Agreement Workshop (DDA 主催) 【イベント参加レポ ⑫】

Developmental Disabilities Association のイベント
「Representation Agreement Workshop」に行ってきました。
 
日時:2015年3月26日 7.00 pm-9.00 pm
場所: Developmental Disabilities Association (3455 Kaslo Street Vancouver)
IMG_4581_2015032314145618f.jpg 

このワークショップのトピックは、ただ一つ。
● Representation Agreement

IMG_5398.jpg 

プレゼンターは、
会場となっている障害者福祉団体DDAの Terry Schenkel氏。
IMG_5405.jpg 

ご姉妹に重度自閉症者がいらっしゃるということで、
いつも家族目線でいろいろな情報を教えて下さる
こちらの福祉業界でも評判な方です。

Representation Agreement とは・・・

日常生活を送る上で大切な下記の項目において、
障害や病気、老化などで判断がつかなくなってしまった本人に代わって
管理や決断をする権利を証明する法的な書類です。

 Routine money management 
定期的な資金管理
● 銀行口座管理
● 請求書の支払い
● 必要品の購入
● 助成支援の利用
● 所得/税控除/投資の管理 など…

 Minor and major health care 
深刻でないモノから命に関わるモノまで様々なヘルスケア
●インフルエンザ予防接種
● 医療機関利用
● 検査受診
● 手術や投薬の決断など…

 Personal care 
個別ケア
● 居住地域の選択 ● 社会活動への参加
● 食事療法の選択
● 運動療法の選択 など…

 Getting legal help
  and telling them what you want 
法的な支援と意思表示
● 弁護士の雇用など…


この書類を作成していないと、何が問題なのでしょうか?

例えば・・・
あなたには、軽度の発達障害を持つ
BOBという息子がいるとしましょう。

BOBの趣味はネットゲーム。
毎日、何時間もパソコンの前でゲームに明け暮れています。
何度注意しても、やめません。
6330962530_c6e5595337_m.jpg 
(Image:by RonInMcR CC BY-SA 2.0 JP)

部屋の棚は、毎月のお小遣いで買ったゲームソフトでいっぱい。
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(Image:by 
Shapermc CC BY-SA 2.0 JP)

こんなキャラクターを収集するのも大好き 
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(Image:by thotfulspot CC BY-SA 2.0 JP)

まぁ、結構、典型的なティーンですね。

その後、BOBは両親の愛情に包まれて成長。
高校は無事に卒業しました。

知的障害があるため、大学に進学はできませんでしたが、
しばらくして見つかった雇用先で働きはじめました。
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(Image:by 
DC Central Kitchen CC BY-SA 2.0 JP)

初めての給料日。
BOBが真っ先に向かったのは、ゲーム専門店。
大はしゃぎで、欲しかった人形とソフトを購入。
1カ月の給料は、その日のうちになくなっちゃいました。

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(Image:by JeepersMedia CC BY-SA 2.0 JP)

それを知った両親は、カンカン


息子の将来のため、
息子の給料からコツコツ貯金をさせようとしていたのに、
まさか、こういうことになるなんて!!

「息子には、自分の資金を管理する能力はない」
両親は知っています。

でも、BOBは
「自分が働いて稼いできたお金だから、好きなように使ってもいいはず。」
と言い張ります。

困り果てた両親は、ソーシャルワーカーに相談しました。
この時点で、改めて気が付きました。

「BOBが19歳になったら作成した方がいい」
と言われていた Representation Agreement を
23歳になった現在でも作成していなかったことを。。。

この書類がないと、
例え、血がつながった親子といっても、
例え、BOBに障害があって金銭管理能力がないのが明白でも、
親は何もすることができません。


ここカナダでは、19歳になると 『成人』 扱い。
障害の内容や程度に関係なく、誰であっても、
親の扶養から離れた、別個の人間になるのです。

親であっても、子どもの所有物を管理することは
法的に認められていないのです。

BOBの場合、この先、給料が入る度に
全額をゲームソフトと人形に使ってしまうのは目に見えていますよね。
その上、親がある程度まとまった遺産を残すものなら、
やはり、その全てをゲーム関係に使ってしまうでしょう。

金銭的な問題だけではありません。

BOBはある日、病気になってしまいました。
手術をして長期の入院が必要なくらいの病気です。
14062882722_bd485d9c2a_m.jpg 
(Image:by 
German Tenorio  CC BY-SA 2.0 JP)

手術は成功しましたが、
どうしても、その後の治療方法に疑問が出てきました。
不安に思った両親は、病院側にカルテの開示を要求。

しかーーし!
病院側から拒否されてしまいました。

こういう状況になっても、
両親には何もできる権利はないのです。
たった一つの書類
Representation Agreement がないために。


だからこそ、

障害のある子どもが成人を迎えたら、
早急に作成した方がいい書類なんです。

こういった法的な書類は、
さぞかし、手続きも複雑で、莫大な費用がかかると思われがちですが・・・

なっ、なんと!
 弁護士を通すこともなく、
 ペーパーワークも簡単で、
 短時間で完了し、
 作成は無料 

なんか信じられないくらい良心的な書類。
これ、マジですよ~~~

しかーーーも!

この Representation Agreement  は、
世界中のさまざまな国を見ても、
カナダのBC州でしか施行されていない法制度

  ※2015年現在、アメリカとオーストラリアで審議中

じゃ、他の地域はどうしているのかというと・・・

 弁護士を通し、
 ペーパーワークも複雑、
 長時間かかる可能性大で、
 かなりの料金を取られる 

こうした手続きを経て、
Power of Attoney という書類を作成しなければいけないんですって。

こんなに苦労して作成しても、
Representation Agreement ではカバーされている項目が
Power of Attoney では含まれてない可能性も。

障害の程度によっては、
Power of Attoneyの種類によっては、
書類自体を作成する資格がない事もあるそうなんです。

BC州の住人は、すごーっくラッキーなんですね。
改めて、ここに住んでいることを感謝しました。

ここまで簡単なのに、「後でいいか~」
と、面倒臭がって後回しにしている親が多いそう。

いざとなって困らないように、
きちんと準備をしておきましょう。

Representation Agreement の詳細は、こちら
Nidus-Screenshot1-e1372186138562-300x277.png 

日本語版は、時間を見つけて、再度アップします! 


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